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マイコンとは?マイコンボードのメリットについて解説!

組み込みシステム

当記事では、マイコンの基礎とマイコンボードのメリット・デメリットについて解説します。少しでも興味をお持ちの方は、是非最後までお読みください。

マイコンとは?

マイコンとは、冷蔵庫や洗濯機など幅広い電子機器に組み込まれた電子機器を制御するための電子部品です。端的に表現すると、電子機器を制御する小さなコンピュータ(マイクロンコンピュータ)です。

マイコンを用いることで、プログラムを作成すると複雑な制御が可能となります。そのため、制御が複雑で多機能、高性能が求められる電子機器には必ず使用されています。

マイコンの基本構造

マイコンは、電子機器の押しボタンなど外部からの信号を受け取る入力部・情報を処理する処理部・ヒーターやモーターなど外部に信号を出力する出力部から構成されます。具体的に、マイコンの動作は、押しボタンやセンサ入力を受けて、内部で処理をし、ヒーターの制御信号やモーターの制御信号を出力します。そして、処理自体をソフトウェアによって柔軟に変更できるのです。

マイコンボードのメリット

では、こういったマイコンを組み込んだボードのメリットとしてはどのようなことが挙げられるのでしょうか。簡単にご紹介します。

①小型化

マイコンは、抵抗・コンデンサ・トランジスタ等の電子部品を超小型にして集積化したLSI(Large-Scale Integrated circuit)です。従来は上記で上げた多数の電子部品を用いて電子機器が作られていたため、電子回路部分が巨大化していました。マイコンを用いることで、それら電子回路部分を集積化できるため、大幅な機器の小型化を実現することができるのです。

(※LSIとは、ICと比較し、より集積度の高い複雑な回路をおさめた大規模集積回路を指します。)

②多機能化

上記のメリットと重複する部分でもありますが、電子回路部分を集積化することで、1つのボードへより多くの電子部品を設置することが可能です。電子部品をより多く設置することができるため、それだけ多くの機能を詰め込むことができるようになります。つまり、マイコンを用いて基板・ボードの小型化、また併せて、多機能化へとつながるのです。

③幅広い用途に対応ができる

マイコンはソフトウェアに応じて、動作を変更できるといった特長があります。つまり、マイコンを用いることで柔軟に様々な処理を変更できるため、制御回路やICの設計・開発にかかる時間を短期でき、幅広い用途に対応することが可能です。

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